埼玉さとおやこども広場スマホロゴ

埼玉さとおやこども広場白

里親へのインタビュー

里親へのインタビュー
【養育里親】
Yさんご夫妻  里父Mさん(40代) 里母Sさん(40代)
N君3歳(取材当時)

里親・・・それは家族の一形態

今回のインタビューは、半年前に委託されたばかりの、とってもフレッシュな里親さんに。
委託直後の慌ただしくもにぎやかな日々の様子をいっぱいお聞きしました!

 

表札が2つありますね。

夫:
はい。児童相談所から紹介をいただいて初めて会った時2歳8ヶ月だったN君は、高らかに「○○ 〇〇です!」ってフルネームで自分の名前を言ったんです。
妻:
本人も、自分はその(表札の)名前という認識がはっきりしているし、最初からフルネームではっきり言えたので、苗字を私たちの姓に替えさせる必要もないし、苗字が違うということで今後なにがあるかわからないけど、本人の名前で過ごさせてあげよう、本人は本人の名前でいけばいいと思っています。逆に幼稚園などで我々がN君の苗字で呼ばれることは全然かまわないので。

委託後、約半年たってみて、こどものいる生活はどうですか?

夫:
半年たって本人も慣れてきて、わがまま放題、わんぱく三昧(笑)
妻:
遠慮している素振りはないね(笑)

里親になろうと思ったきっかけを教えてください。

妻:
私達は結婚したのが遅かったというのもあって、不妊治療も少しはしましたが、こどもが出来なかったんです。でも私も主人もこどもが大好きだったので、じゃあ里親を検討してみようかということになりました。

里親登録前の基礎研修・実習などで特に印象に残ったことはありますか?

夫:
実習で児童養護施設に行った時かな。
3、4歳から小学生のこども達に、もみくちゃにされて大変でした(笑)
妻:
(夫は)すごくこども達から人気があって、男の子も女の子も小さい子から大きい子までみんなと遊んであげていたね。
夫:
個人個人のバックボーンに想いをはせるのはNGなんだろうな…とは思いながらも、「何故ここにいるんだろう…」というのは感じました。
妻:
私が遊んだ3歳の女の子は、3歳なのにすごく大人っぽくて、洋服にもこだわりがあって。その子は両親と面会した時の話をしてくれました。 乳児院は保育園みたいで、みんなと楽しく生活しているイメージだけど、乳児院を卒業して児童養護施設で大きいお兄ちゃんお姉ちゃん達と生活するっていうのは本当に大変だろうなぁ…って感じました。そういう世界があるということを知れたことはよかったけど。
夫:
いきなり社会が始まるって感じかな。

児相から紹介をいただいた時、どんな気持ちだった?

夫妻:
(声をそろえて) 嬉しかった!

N君の第一印象は?

夫:
初めて会ったとき、天使がいる!って思いました。
妻:
今はこんなにおしゃべりなのに、最初は全然しゃべらなかったね。
夫:
面会部屋で、N君は私達に背中を向けて黙々と遊んでいたけど、こちらがちょっかいをだして遊びに誘ったら少しずつ慣れてきて、抱っこをしたあたりからようやくN君の気持ちがほどけてきた感じだったね。
妻:
あの時ニコッと笑顔を見せてくれたね、可愛かった~。今や暴れん坊!(笑)

交流から委託までの流れはどんな感じだったのでしょうか。

妻:
交流期間は、途中コロナ禍で会えない時もあって、9か月かかりました。
夫:
それまで私達がN君の乳児院に面会に行っていましたが、交流の最後のほうは日帰りでN君がうちに来たり、次はそれが1泊2日、そして2泊3日に増え、さらに1週間と我が家での外泊を重ね、その後1ヶ月間の長期外泊を経て、正式委託となりました。

委託になって「あれ?こんなはずじゃなかった!」と思ったことはありますか?

妻:
こどもが、どういうものなのかっていうのを全然わかっていなかったということに気付きました。3歳も後半になってくると自我が強くて、本人の意思が強いというか、勧めても食べたくないものは絶対食べないし、寝たくない時は寝ないし、やりたいことがやれないと癇癪を起こすし…。
夫:
泣き叫んで暴れるし…。
妻:
私は今まで、ほとんど怒ったことのない性格だったのに、N君が来てからすごく怒っている感じ。自分って、こんなに怒るんだなって(笑)
夫:
私はいとこのこどもと小さい時から遊んでいたので、あまりギャップはありませんでした。こどもってそういうものだよねっていう前提が自分の中であったので「やっぱり言うこと聞かないね、予想通りだね」っていう感じでした(笑)

あぁ、家族になったなぁと思った瞬間ってどんな時ですか?

妻:
そんなにはっきりとした瞬間はないけれど…でももう生活の中にN君がしっかり組み込まれているから…。夫婦2人で話をしていても、話題はいつもN君なんです。
夫:
一緒にいて、自分達にまとわりついてくるようになった時かな。おんぶしてきたり、寝ようとしている時、自分の上に乗ってきてそのままスヤスヤ寝ちゃった時とか、安心してくれるようになったんだな、家族になったんだなって思います。

里親になることについて、ご両親の反応はいかがでしたか?

夫:
母は保育士で父は教師で二人とも教育の現場にいたので 「本当にやるの?本当に大変だぞ。」って言われましたが、割と理解はありました。
妻:
私は母にめちゃめちゃ反対されました。母自身、子育てが大変だったというイメージがすごくあるから「自分の子でも大変なのに、お預かりして人の子を育てるなんてものすごく大変なんだからやめなさい!」って、ずーっと反対されていたんですけど、最後の最後にオンラインの研修も一緒に受けてくれたり、児童相談所の面談も同席してくれました。それでも色々言ってましたけど、委託になってN君を連れて会いに行ったら、もう一目でメロメロ!(笑)手のひらを返したように(笑)すごく可愛がってくれて。
夫:
すっかりおばあちゃんになっちゃいました(笑)
夫:
私の妹が近くに住んでいますが、最近1歳になったこどもがいて、N君のことを「歳も近いし、いい親戚ができた」って喜んでいます。

真実告知はどのように考えていますか?

妻:
だんだん物事がわかってきだしたので、早いうちにお話ししないとな…って思っています。節目としては、お誕生日が近いんですけど、その頃に1回お話ししようと思っています。
N君はきっとよくわからないまま、ここに来ているから…。
夫:
パパとママっていう概念がないよね。
妻:
事情があって、私達のことを「パパ、ママ」ではなく「Mさん、Sちゃん」って呼ぶのが今も続いています。我々としてはその呼び方でもいいけど、N君はそもそも「パパ、ママってなんだろう?」って思っていると思います。
夫:
「家」という概念もよくわかってなかったみたいだったんですけど、でも最近だんだん繋がってきたようで「ここがN君のおうち?」ってよく聞いてくるようになりました。
妻:
「これはお泊まりなの?」って聞かれたこともありました。
N君の性格的に、ちゃんと理解したいというのがあるんじゃないかと思うんです。N君が理解できるように話をしてあげたいなと思います。N君の中にはきっと疑問がいろいろあるんじゃないかと思っているので。

委託後半年を過ぎましたが、これまで大変だなと思ったことを教えてください。

夫:
現在進行形で、N君の「絶叫」が大変!思い通りにいかないと朝から大絶叫!(笑)
妻:
在宅で仕事をしているので、幼稚園に入園までの期間は、仕事もN君のお世話も一気に来て大変でした。他にもN君の自我が強くて、言うことを聞いてもらえない時は本当に大変…。

里親しっかりサポートの委託直後支援はいかがですか?

しっかりサポート…埼玉県里親会が行っている先輩里親による寄り添いサポート事業
妻:
養育に役立つお話しや、精神的な安心感もあり、先輩里親とふれあえるのはすごくありがたいです。
夫:
支援がなかったら、きっと全てが手探りになってしまうので。
妻:
今通っている幼稚園が、里親家庭は初めてということもあり、幼稚園入園の時も、しっかりサポートの先輩里親に相談に乗っていただきました。

あぁ可愛いな、里親になってよかったなと思うことはありますか?

夫:
里親になって良かった!と日々思っています(笑)
家に帰ってくるのが楽しみです。お風呂に入れて寝かしつけるのが私の仕事で(笑)
大変だとわかってはいても「さぁ急いで帰るぞー!」って気になりますよね。

お子さんとこんなことしたいという夢などありますか?

夫:
トランポランドに行きたい! あと他には、うちにキーボードやギターなど楽器がたくさんあるので、やらせてあげたいです。(──親子でセッションできたら最高ですね!)
妻:
N君と、よく一緒にお菓子を作ったりするのが楽しいです!ケーキを作っていると、隣でN君が卵を割ってくれるんですよ。

お二人にとって里親ってどういうものですか?

夫:
今までの「こどもが欲しい」という気持ちが、今は「こどもを持つ親」に変わりました。このまま大切に育てるという気持ちに変わりはないのですが、こちらの願望を押しつけるのではなく、N君がやりたいように伸ばしていってあげたいですね。
妻:
最終的には自立できる人に育てたいので、何でも自分で出来るようにしてあげたいです。こちらも子育て初心者なので失敗もあるかもしれないけど、一緒に学んで最終的にはN君が自分の思うように生きることができるようにしてあげたいなと思っています。

いま、里親を検討中の方々へ

夫:
確実に世界が広がると思います。今までなかったものがいっぱい見えるので、実に楽しいですね。
妻:
実子とか里子といっても、子育てに変わりはないと思います。やってみたら子育ては一緒なんだなって感じました。里親だから、里子だから…って身構える必要はないんじゃないかな。

ありがとうございました。

 

他にもこんな記事があります

入門講座は
こちら

学校黒

学校黒色

さいたまっち・コバトン

TOPに戻る